外資系金融は他の業界と比べてもリストラやクビになりやすい傾向があります。
今回の記事では、外資系金融でリストラやクビの対象になる人の特徴について書いてみたいと思います。
外資系金融でリストラやクビの対象になる人の特徴
特徴①:実行できない人
仕事を進める上で大切なことは「実行力」です。
あれこれ意見を言ったり批評をすることは誰でもできることですし、意見や批判からは何も生まれません。
大切なことは、課題やタスクを実行実現レベルまで落とし込んで実行すること。
そこに大きな価値があります。
外資系金融のビジネスの現場で必要となる人材は分析家でも評論家ではありません。
外資系金融をリストラ・クビにされるような人はこの「実行力」に欠けている人です。
外資系金融で働いているので頭の良さや知識の豊富さという観点からは非常に優秀なのですが、いざ物事を実行するとなると及び腰になるような人。
このような人は確かに頭はいいのですが、外資系金融の中で必要な人間かどうかといわれると「No」と判定される可能性が非常に高いです。
何事もそうですが、実際に行動してみないことには何も始まりませんし、そもそも批判や意見というのはそれ自体に何も価値がありません。
それをどうやって解決をするのか?それをどうやってクリアしていくのか?現実の世界できちんとアクション(行動)を起こしてこそ価値が生まれるのです。
机の上であれこれ言って何もできない臆病な人には外資系金融のフィールドでは居場所がありません。
特徴②:メールでしか積極的にコミュニケーションが取れない人
外資系金融の社内のコミュニケーションはメールが主体です。
業務連絡、進捗報告、問題定期、日々のルーティンワーク、問題提起、バケーションの予定の連絡、入社の挨拶など全てメールで行われます。
例えば、「これってこうしたほうがいいんじゃない?」という問題を業務プロセスの中で見つけたのであれば、その内容をメールに書いて直属の上司に送信します。CCに部門のリーダー、部門のグループメールを入れておきます。
直属の上司がその内容を見て問題なければ、さらに上の部門のリーダーにそのメールがTOで送信されます。
部門のリーダーがそのメールを見て賛成であれば、「Sounds good. Please take care of this」という返信がきます。
これは「承認する。任せる」というエビデンスになりますので、この時点でその案件は「やってもOK」という扱いになります。
これはあくまでも一例ですが、外資系金融の中ではこのようにしてメールを起点として仕事が進んで行きます。
外資系金融でリストラやクビの対象になってしまう人とというのは、このメールベースのコミュニケーションに頼り切ってしまう人です。
メールはやりとりが非常に楽なコミュニケーションツールです。
こちらが言いたいことを一方的に書いて送ってしまうことができます。
例えば、「これをやってください。お願いします」とメールを送ってしまえば、自分の中でその案件は「もう◯◯さんに頼んだ」となるわけです。
しかし、肝心の頼まれた方の◯◯さんは、いきなりメールを受信したとしても内容がよくわからない場合があります。
また、そもそもメールを開いておらず、内容自体を見ていない可能性があります。
これでは仕事が効率的に進みませんし、◯◯さんからすれば知らない間によくわからない仕事が依頼されているわけですから、非常にズルいやり方だと言わざるを得ません。
本来であれば、仕事の依頼というのは顔を付き合わせてやる方がスムーズです。メールだと何通もやりとりしなくてはいけないことでも、わずか5分ほどでスピーディーに確認をすることができるからです。
しかし、外資系金融をリストラされるような人はコミュニケーションを積極的に取りたがらず、メールベースでのコミュニケーションを好みます。
ミーティングやスカイプ、電話には消極的。
けれどもメールだとOK。
こちらからのお願い事や頼み事には「メールで送っておいて」と言って、全て証拠で残したいような人。
このような人は自己保身の気持ちが強い傾向があり、周りの同僚や上司から警戒されてしまいます。
自己保身に走るのは結構なのですが、コミュニケーションが積極的ではないため仕事の進め方は非常に遅いです。
本国の上司に対してクレームが入ってしまい、そこからリストラもしくはクビとなってしまうことが多いです。
特徴③:給料が高い人
給料が高い人というのはリストラの際に一番のターゲットになってしまいます。
具体的に言えば、VP、Head、Managerクラスの人間は非常に危ないです。
外資系金融というのは部門の売り上げに応じて割り当てる人数を設定します。
例えば、ここは頑張っているから5人、この部署はイマイチだったから今年から2人に減らす、などの意思決定がマネジメント層からなされています。
例え個人の業績がそれなりにあったとしても、パッとしない部門・部署はリストラの対象となってしまい、給料が高い人からそのターゲットとなってしまいます。(直接売り上げに貢献しないオペレーション部門などのような間接部門の人間も比較的危ない位置にいることは間違いありません)
自分がリストラやクビになるかもしれないと感じたら
リストラやクビになる前というのはある程度の予兆が感じられるかと思います。
具体的に言えば、上司から一対一のミーティングの依頼がくるとか、急に社内のプロジェクトから声がかからなくなるなど。これはクビ、リストラになってしまう予兆です。
このような空気を感じたら、次の転職先を見つけるためにすぐに転職エージェントにコンタクトをとっておきましょう。
事前に次の転職先を探すことにより、クビやリストラになった時にすぐにアクションを起こせます。
クビ・リストラになった時に備えておこう
仕事を失うと収入を失います。収入がなければ生活ができませんので、一日でも早く次の仕事を見つける必要があります。
外資系金融で働いていたいという経歴があれば次の仕事が簡単に見つかると思いがちですが、実際は思っているように上手く進むことはありません。
転職活動が長期戦になることもあります。
外資系金融の仕事というのは非常に専門性が高く、そのスキルを他の業種で活かすというよりは、さらに上のクラスの同業他社に転職をする方がベターな選択肢として考えます。
クビやリストラになる前からエージェントへの登録をすませ、定期的に同業他社の求人案件をチェックしておきましょう。
まとめ
以上、「外資系金融でリストラやクビの対象になる人の特徴」についてまとめてみました。いかがでしたでしょうか。
外資系金融ではリストラ、クビは当たり前の世界です。例え、自分がクビになったとしても落ち込む必要は全くありません。
さっさと気持ちを切り替えるというメンタルでいることが大切です。