大学生時代の僕は全然内定を取れないパッとしない人間でした。
ですが、そこから一念発起。海外留学をして英語を勉強しながらMBA(Master of Business Administration)を取得。
日本に帰国後は都内の某外資系金融に入社。以降、様々なプロジェクトを担当し、日本におけるビジネスの発展に大きく貢献。約3年ほどそこで仕事をした後は、世界でも超大手の外資系銀行に転職しました。
転職後の年収は200万円ほどアップ。福利厚生、待遇も向上。仕事場所も都内では申し分ないステータスを持つ某Mビルでした(外資系金融に勤めているような人であればもう分かりますよね)。自分でいうのもなんですが、勤めていた外資系金融の中でもここまで大きな銀行に転職できた人間は僕だけだったと思います。
もちろん、その外資系銀行がちょうど僕のような経験を持っていた人材を欲しがっているなど、タイミングが良かったこともありましたし、転職エージェントの担当者が良い仕事をしてくれたのも幸いでした。
関連記事:【※2018年度最新版】外資系銀行に転職できた僕がオススメする4つの転職エージェント
そんな昔話をいつまでも偉そうに語るつもりはありませんが、その外資系金融に転職するために僕が実際にやった面接の対策は、今外資系金融へ転職を志望している方や就活生にとって、ものすごく役に立つノウハウだと思っています。
今回はそのノウハウである外資系銀行に転職した時に僕が実践した「たった一つ」の面接対策について書いてみたいと思います。
面接対策をするなら自己分析が一番大切
いきなり結論を言っちゃいますが、面接で大切なことは「自己分析」です。あちこちの就活対策本やセミナーでも同じことが言われていますが、これは本当です。一番大切だといっても過言ではないと思います。
まず自分が自分自身のことをきちんと知らなくては、相手(面接官)に伝えられるはずがないですから。実際僕も面接の対策としてこの自己分析を徹底的に行った結果、外資系銀行に転職できたのだと思っています。
で、自己分析と言われると、
「そもそも一体何を分析すればいいのか?」
と思考停止してしまう人がいるとおもうのですが、実は結構簡単で、以下の3つのことを整理するだけです。
- これまでやってきたこと
- その会社を志望する動機
- これからその会社で自分はどうありたいのか
では、それぞれについて解説してみたいと思います。
1. これまでやってきたことの整理
転職の場合は、それまでの仕事において
- 「どのようなポジションにいて」
- 「どのような業務をやってきて」
- 「どのように組織に対して貢献していきたのか」
ということを整理するということです。
僕の場合だと、
- 「オペレーション部門に配属されて」
- 「国内のクライアント企業のサポート業務を行い」
- 「クライアントとの信頼構築、および東京支店の信頼向上に貢献しました」
という風になるでしょうか。本当はもっと深くて具体的な内容ですが、ここでは軽く触れておくだけにしておきます。
新卒の方の場合も同じです。
- 「どのような経緯でその大学、その学部に入学して」
- 「どのように大学で日々勉強して」
- 「結果として、そこで何を学んだのか」
を整理すればいいと思います。
このあたりの整理については非常に大切なことになりますので、ゆっくりと時間をかけて行うといいでしょう。
2. その会社を志望する動機
志望動機を考える際に必要なマインドは、「相手軸」で考えるのではなく、「自分軸」で考えるということです。以前の記事でも書きましたが、相手を主語にするのではなく、自分を主語に置くということです。
- 「自分は◯◯だから御社を志望する」
- 「自分はこうありたいから御社を志望する」
そういう考え方にすることが大切です。
「御社が◯◯だから、自分はここで働きたい」
という動機にするとうまくいかないので注意しましょう。
そして、ここでさきほどの【これまでやってきたことの整理】が活きてきます。
「私は◯◯だから御社を志望します」
という動機の後ろに「これまでの自分はこうだったから」という【自分の過去】を付け足してあげましょう。
僕のケースを例にあげると、例えば
「僕は自分の力をさらに大きなフィールドで活かしたいと思う」
という動機に対して
「僕はこれまでクライアントのサポート業務を行う中で信頼関係を構築することができました」
という【過去】を付けてあげるということですね。
結果、
僕はこれまでクライアントのサポートを行う中で信頼関係を構築することができました。さらに自分の力をさらに大きなフィールドで活かしたいと思い、僕は御社を志望します
という文章が出来上がります。これだけで説得力が全く変わります。
3. これからその会社で自分はどうありたいのか
そして最後に【これからその会社で自分はどうありたいたいのか】を整理します。
- 「その会社で日々何を学び」
- 「その会社でどのようなキャリアを歩み」
- 「最終的にどのような目標を達成したいのか」
というところまで考える必要があります。
もし、あなたが外資系銀行でオペレーション部門の業務を極め、海外の支店で働いてみたいと思うのであれば、
- 「まず、日々の業務を先輩方から学び」
- 「それらきちんと理解し、東京支店の業務改善に力を注ぎたい」
- 「そして、海外の支店でさらなる自身のレベルアップと組織の効率化に努めたい」
のように段階をつけるといいと思います。
ホップ、ステップ、ジャンプをイメージするといいといいでしょう。
いきなり「僕はこの会社でトップを目指します!」とぶちあげるよりも確実に論理的で整理された印象になります。
こうして出来上がった文章を繋げてみると、
僕はこれまでクライアントのサポートを行う中で信頼関係を構築することができました。さらに自分の力をさらに大きなフィールドで活かしたいと思い、僕は御社を志望します。御社に入社した後は、日々の業務を先輩方から学び、東京支店の業務改善に努めたいと思います。そして、さらなるキャリアを歩むべく、海外の支店でも同様の業務に携わり、グローバルな舞台で業務効率化を進めていきたいと思います
となります。
ここまでくるとかなり本格的な志望動機になり、格段に強い説得力を持つようになります。
まとめ
ここまで書いてきて勘のいい人はもうすでにお気づきかもしれませんが、
- これまでやってきたこと
- その会社を志望する動機
- これからその会社で自分はどうありたいのか
というのは
- 過去(これまでやってきたこと)
- 現在(その会社を志望する動機)
- 未来(これからその会社で自分はどうありたいのか)
の整理にもなります。
つまり、自己分析というのは
- 「自分のこれまで歩んできた道」
- 「今立っている場所」
- 「これから向かいたい場所」
という3つの点をはっきりさせ、それらを線で繋ぐという作業になります。
これを自分自身がきちんと理解しておけば、どのようなことを面接で聞かれたとしてもきちんと答えることができるでしょう。
外資系銀行の面接を受けるにあたり、僕はこの点と点を繋ぐ作業を徹底的に行いました。どれくらい徹底的かと一言でいえば、B5ノート2冊すべてのページが真っ黒になるくらいに何度も何度も繰り返し言葉を書き出し、それらを図解に落とし込む。そして、それらを日本語と英語の両方でロジカルに説明できるよう何度も繰り返し一人でロープレをする。
時間にすると1日5時間くらいの作業時間です。それくらい対策をしておくと面接中に何を聞かれても怖くなくなります。
以上が、外資系銀行に転職した時に僕が実践した「たった一つ」の面接対策になります。今、就職活動や転職活動で悩んでいる方は、是非実践してみてください。