40代の転職活動はかなり厳しい、辛い、と言われていますが、実際のところはどうなのか、気になる方も多いのではないかと思います。
実は僕も最近まで転職活動を実施していましたが、結論から言うと、本当に厳しかったです。
合計で100社以上は書類選考に落ちたと思います。
今回の記事では、そんな転職活動で得た経験と対策について詳しく書いていきますで、今転職活動をしている40代の方は是非参考にしてみて下さい。
【体験談】40代の転職活動の現実
では、転職活動を通じて経験したことをシェアさせていただきます。
40代の書類選考の通過率は5~10%程度?
結論から言うと、40代の転職活動はバンバン書類選考で落ちます。
事前に転職エエージェンからも書類選考率は5~10%程度と聞いていました、これはほぼほぼ正解。
僕の場合、合計で約120社ほど応募し、その中から面談に進んだのが6社ほど。
5%を若干下回る率になりましたが、転職エージェントが言っていたことは正しかったです。
「今の会社の待遇を考えれば、自分の市場価値は高いはず!」
「自分にはこれまでの経験値があるから、引く手あまただろう!」
そんな風に考えていると、現実とのギャップに苦しむことになると思います。
書類選考で100社以上落ちた理由とは?
今振り返ってみると、未経験業界・職種に応募しすぎた気がします。
例えば、
- IT業界のインサイドセールス
- SEOメディアのコンサルタント
- 英会話のコンサルタント
などなど。
これまでのキャリアの蓄積がある金融業界とは全く違う仕事に応募していたので、今振り返ってみれば
「そりゃ落ちるわなあ。。。」
という感じです。
他のブログ記事やメディアでも書かれていることですが、企業が求める40代というのは基本的には「即戦力」です。
言い方は悪いですが、マッチする経験もノウハウもない40歳を超えたおっさんを採用するくらいであれば、これからのポテンシャルを期待できる20代の方がニーズがあります。
なので、基本的にはこれまでのキャリアの延長線上にある仕事を選ぶことが転職活動において大切なことであると考えます。
自分の過去のキャリアを冷静に振り返らないと泥沼
転職活動を始めた最初のうちは、かなりテンションも高く、一種の興奮状態にあったのだと振り返ります。
特に僕が利用した某転職エージェントは、かなり豊富な求人案件を抱えており、大手からベンチャーまで、毎日色んな求人が届くようになっていました。
そのため、求人案内を見ていると、様々な仕事が魅力的に見えてきます。
「こんな仕事もあるんだ!」
「こんな会社で働けたら面白そう!」
そんな気持ちになり、高揚感で溢れます。
ただし、それはあくまでも最初のうちだけ。
未経験の業界・職種にいくら応募しても、40代ではかなり望みは薄いです。
40代は面接に進めば意外と進みやすい?
書類選考はかなり厳しい。です。
ただ、面接まで進むとそこからは厳しい印象はありません。
いわゆる圧迫面接やいじわるな面接をといったものよりは、逆にフランクで和やかな面接の機会が多かったです。
おそらく、書類選考を通るということは「コストをかけてでも選考を進めてもいい人材」と判断されていて、その時点である程度求人内容とマッチしているからだと思います。
また、40代と言えば、ある程度キャリアもあり、仕事というものを本質的に理解している前提があります。
新卒の就職活動のように、杓子定規な面談というよりは、共に仕事をする仲間として人柄や社風との相性を見ている気がします。
こんなことを言うと身も蓋もない話になりますが、一言でいえば「縁」。
40代の転職活動は、この言葉がピッタリだと思います。
40代がやるべき面接対策とは?
ネット上には様々な情報が溢れていて、何をすればいいのかわからなくなる時があります。
ですが、面接で聞かれる内容はパターンがありますので、事前に回答の準備をしておけば特に問題ないと思います。
基本的には
- なぜ今の仕事を辞めるのか
- なぜこの仕事に応募しようと思ったのか
- 5年後、10年後、どうありたいのか?
これらの質問はどの面接でも必ず聞かれた質問です。
これから面接を控えている人は必ず準備しておいてください。
面接対策①:なぜ今の仕事を辞めるのか?
人の数だけ理由があると思いますが、基本的には
- 労働環境がキツい
- 人間関係が悪い
- 会社に未来を感じられない
ほとんどがこれらの理由なのではないでしょうか。
ただ、正直に「あれがダメ」「あいつが悪い」とネガティブなことを言うと面接官に悪印象を与えかねません。
退職理由は「ポジティブな理由」を言えるように準備しておきましょう。
例えば、
- 今の仕事では○○のようなことをやっており、〇年間、自分の中でも納得ができる程度にやり切りました。次のステップとして、より○○を追求していくため、転職活動を開始しました。
面接対策②:なぜこの仕事に応募しようと思ったのか
できるだけ、自分ならではのストーリーを混ぜて伝えられると好印象を与えることができると感じています。
もちろん、ポジティブであることは大前提です。
具体例を挙げてみます。
- 今回御社の求人に応募させていただいたこの仕事は、○○の面から、今の仕事の経験を活かせると感じております。自分の次のキャリアとして申し分ないフィールドだと確信しているおり、応募させていただきました。
このようなポジティブなメッセージを伝えることを意識すると良いでしょう。
面接対策③:5年後、10年後、どうありたいのか?
実はこの質問が一番難しいと感じていました。
というのも、20~30代であれば、
「上を目指して頑張ります!」
「ガンガン稼げる人材になります!」
そんな風に、結構ギラギラしたアピールでも、「やる気がある!」「元気があっていいね!!」と、ある程度は通用するかもしれません。
ですが、40代の中途採用となると、そういったアピールはかえって”青臭く”映ってしまう可能性があると考えました。
逆に、もう少し謙虚で、地に足がついた良い方の方がむしろ高評価に繋がると考えます。
僕の場合、下記のような言い方を心がけていました。
- 10年後には会社の数字を作れる人材となり、5年後にはマネジメントや新規事業の立ち上げなどに携わりたいと思います。ただ、御社でのキャリアはゼロからのスタートとなります。まずは目の前の業務にいち早く慣れ、一日でも早く社内の先輩方に追いつき、戦力になることを目指します。
40代から新しい職場で働くことは不安ですが、それ以上に、そんな自分を迎え入れてくれる職場の人たちも不安な気持ちを抱いているはずです。
面接官はしっかりとあなたの人間性を見ています。
「この人は本当にうちの職場に馴染んでくれるだろうか?」
「この人はうちの会社にちゃんと溶け込んでくれるだろうか?」
そんな疑問点を解消するためにも、「謙虚さ」や「一緒に仕事をしても問題がない人」をPRにすることが大事です。
40代の転職活動中はみじめで悲しい気持ちになる?
実際に自分で体験してわかりましたが、かなりみじめな気持ちになりました。
僕の場合、転職活動を開始した段階で、前の仕事はほぼ退職のような状況。
つまり、次の仕事が見つかるまではずっと無収入が確定しているわけです。
そんな中、来る日も来る日も”お祈りメール”をもらう状況が続いていたので、かなり精神的にまいりました。
「仕事が見つからなかったらどうしよう。。。」
「もうアルバイトするしかないのかな。。。」
そんな風に、どんどん不安な気持ちが溢れてきて、今の自分に対してみじめな気持ちになってきます。
僕の場合、目先のお金がないことがみじめな気持ちの原因でした。
色んなサイトにも書かれていることですが、次の仕事が決まるまでは今の仕事は辞めない方がいいです。
どれだけ不満があったとしても、収入源が絶たれてしまうこと以上の辛さはありません。
僕が転職活動に要した期間は約2ヶ月ですが、その間はほぼ無収入。
これでもかなり運がいい方だと思いますが、もしこれよりも長引いたら….。
想像するだけでも震えます。
とにかく、先走って仕事を辞めるようなことだけは止めて下さい。
転職活動に焦りは禁物。お金がないと、どうしても焦ります。できだけ今の仕事をつづけながら、転職活動をするようにしましょう。
40代は転職サイトを使うべきか?それとも転職エージェント?
結論から言うと、転職サイト、転職エージェント、両方を利用しました。
様々な求人案件にアクセスして、後悔のない転職活動をするなら併用が一番いいかもしれません。
ただ、個人的な感想ですが、自分で履歴書・職務経歴書を書いて応募する転職サイトよりも、エージェントからの添削やアドバイスが得られる転職エージェントの方が安心感が強かったです。
転職活動は基本的人自分と向き合う時間が多く、想像以上に孤独です。
しかも、場合によっては長引く可能性があります。
40代ともなると、家族のこと、キャリアのこと、これからのお金のこと、様々なプレッシャーがかかってきて、肉体よりもメンタルに大きな負荷がかかります。
そんな時、エージェントから励ましのメールが来たり、電話で少し話すだけでも前向きになることができます。
個人的には転職エージェントの活用がオススメです。
転職エージェントは複数利用した方がいい?
結論から言うと、複数利用した方がいいです。
それぞれの転職エージェントに応じて、得意な領域があります。
例えば、転職エージェントAは金融業界に強く、転職エージェントBはIT業界に強い、という感じです。
また、今回の転職活動を通じてわかったことですが、転職エージェントによってサポートの質が全く違います。
それは企業というよりも、むしろ担当コンサルタントに依存している部分が大きいかなという印象です。
なので、まずは複数登録をして、複数の担当の方とやりとりをするなかで、自分が一番しっくりくるところをメインにすればいいと思います。
外資系転職エージェントは利用すべきか?
もし英語が話せるのであれば、外資系転職エージェントを使うといいでしょう。
外資系転職エージェントの担当者のほとんどが外国人で、登録をすると電話によりヒアリングがあります。
ヒアリングは英語で実施されますので、ある程度の英語力が求められます。
外資系転職エージェントが紹介する案件の多くは、国内で活動をする外資系の求人案件となり、比較的高給の仕事が多いです。
外資系企業で自分の実力を試したい方にとっては、かなりやりがいのある選択肢の一つになるはずです。
ただ、エージェントによっては「今は紹介できる案件がない」と言って、正社員ではなく派遣や契約社員の求人案件を積極的に勧めてくるところがあります。
派遣や契約社員が悪いわけではありませんが、どうせ転職するなら正社員の待遇の方が良いです。
そういった転職エージェントは商売っ気が強い傾向があり、信用度については若干「?」ですので、あまり優先度を上げない方がいいでしょう。
ネット上のおすすめ転職エージェントはあてにならない?
ネット上には様々なランキングサイトがありますが、実際に転職活動を経験して思うことは「相性」だと思います。
こればかりは運の要素も強いので、何とも言えません。
出来ることといえば、複数の転職エージェントに登録し、できるだけ多くの転職エージェントの方と話をしてみて、相性が合いそうなところをメインで使用することです。
僕の場合、担当してくださった転職エージェントの方がとてもいい方でしたので、かなり満足度が高い転職活動となりました。
結果的に、その転職エージェントの会社自体の評価も高くなるわけですが、その逆のパターンもあるわけです。
ネット上の口コミは主観がベースになっていることが多く、個別性がかなり高いです。
まずはまっさらな状態で転職エージェントを選ぶといいでしょう。
転職エージェントに登録したけど無視されているのはなぜ?
色んな転職エージェントに登録する中で、連絡がこない転職エージェントもあります。
いわゆる「無視されている状態」ですね。
この場合は、あなたに紹介できる求人案件がない=スペックが足りないということですので、こちらから連絡をする必要は特にないと思います。
年収600万円以上の求人を多く扱うハイクラス転職エージェントに登録した場合、この「無視」が発生する可能性が高いです。
向こうもビジネスで運営しているので、転職の可能性がなさそうな人材の相手はしない、ということ。
こちらも「縁がなかったんだな」と、気にせず転職活動を続けましょう。
いちいち凹んでいる時間がもったいないです。
40代の転職活動まとめ
今回の記事では、40代の転職活動について体験談を書きました。
40代の転職活動は想像以上に厳しいですが、しっかりと対策をしておけば内定を得ることはそこまで難しいことはありません。
色々と悩むことも多いかもしれませんが、努力をすれば必ずいい結果が得られるはずです。
頑張っていきましょう!