せっかく英語を勉強しているのに、実際英会話となると言葉が出てこない。
ネイティヴスピーカーと会話する機会を増やしたいけど、人見知りで自信がないので難しい。
そんな声をたびたび耳にします。
僕も英会話を始めたころは英語を話すのがとても苦手でした。人前に出ると緊張してしまい、どうしてもうまく話せないこともありました。。。
そんな中で様々な方法を試し苦手を克服した経験から、シャイでも会話力を伸ばせる練習法を紹介したいと思います。
シャイな性格でも英会話力を伸ばす6つの方法
1:英語を勉強する時、音読する
リーディングや文法、単語の勉強をしている時、解説を読んで問題を解いただけで終わっていませんか?
学んだことを会話力につなげるために大事なのは勉強した文を口に出して読むこと。
「音読?なんだそんなこと?」と思った方!是非、次の日本語文を瞬時に英訳してみてください。
「いまどこに住んでるの?」
「オーストラリアのメルボルンだよ。」
「オーストラリアって行ったことないんだよね。メルボルンってどんなところ?」
「かわいいカフェがたくさんあって、いろんな国の人がいて、すてきな街よ。仕事前に友達とお気に入りのカフェで朝ごはん食べるのが気に入ってる。あなたは仙台に住んでいるのよね。」
「そうだよ。仙台来たことある?」
「何言ってるの!私仙台出身よ。」
《英訳例》
“Where do you live?”
“ I live in Melbourne, Australia.”
“I’ve never been to Australia. What is Melbourne like?”
“ It’s a nice city because there’re so many cute cafes and people from different countries. I love to have breakfast with my friend at my favorite cafe before work. You live in Sendai, right?”
“Yes. Have you been to Sendai?”
“What are you talking about! I am from Sendai.”
…いかがでしたか?日本語を読んだ瞬間に英語に直せましたか?
ここでの会話は難しい表現を使わない、中学で習うレベルの英語です。
5秒以上考えて英訳できた方、もしくは英訳例を見て「ああ、なんだ、こんな簡単だったのか。」と思った方は、中学英語のインプットはある程度できています。
ですが、それを実際に使いこなすということはできていないのです。
一度、英訳例を3回音読してみてください。その後日本語文を見て訳して下さい。頭の中にあった英語の知識と自分の口・声がつながった気がしませんか?
このように「知識と口をつなげる」ためにも、音読は不可欠です。
それができるようになったら実践練習です。
例文を同時通訳できた方は、中学英語までのインプット&アウトプットができていますので、もう少し上のレベルやイディオムが入っている文章で試してみてください。
英訳例を見ても意味がわからなかった方は、文法や表現を基礎から勉強してまずは知識を増やすことが必要だと思います。
2:SNSを使って、英語で会話してみる
音声で英語を話す自信がない方は、まず会話のスピードでタイピングできるようにしてみてください。そして、LINEやSNSのメッセージ機能を使って、他の国の人と英語で話してみましょう。
Eメールや手紙と違い実際の会話のようなスピードで英文を作らなければいけないので、英語で考え英語で発信する良い練習になります。
3:生活をできるだけ英語漬けにしてみる
英語で会話をスムーズに進めたければ、脳を英語モードにすることが大事です。日本国内でも自分の脳を英語モードにする方法はたくさんあります。
例えば夜日本のテレビ番組を見るのではなく海外ドラマにはまってみたり、スマホの言語設定を全て英語にしてみたり、ニュースや本を英語で読んでみたり、飼い猫に英語で話しかけたり。「英語を勉強する」だけでなく「英語を使って普段の生活をする」のがポイントです。
なお、パソコンやスマホを使っていつでも海外のドラマを見るのであれば、Huluがオススメです。2週間無料でお試しができるので、気になる人はチェックしてみるといいでしょう。
4:ひとり英会話シミュレーション
脳が英語モードになったら、それを独り言でアウトプットしてみましょう。
例えば、車の中や駅まで歩いていく間に、これから話したい内容や聞きたい内容を実際に口に出して言ってみるのです。街を歩いている時は携帯を耳にあてて電話で話しているかのように独り言を言えば、全く周りの目は気になりません。
例えばこんな感じです。
Long time no see! How have you been? How’s your family in Canada?….Really? That’s great! Congratulations!….No, actually I broke up with my girlfriend las week. ….I know, right?…She cheated on me. Can you believe it? ….I just want to forget about her and move on.
(久しぶり!元気だった?カナダの家族は元気?…本当?素敵!おめでとう!…ううん、実は彼女と別れたんだ。…ほんと、そうだよね?…彼女が浮気したんだ。信じられるかい?…とにかく彼女のことは忘れて、前に進みたいね。)
独り言では誰もあなたの英語をジャッジしません。
これなら失敗を恐れず話せますね?その状態でたくさん練習しましょう。
そうすると、実際に人を目の前にした時でもスムーズに言葉が出てくるのです。
また、相手が何を言ってくるか勝手に想像して(予想が外れても全く問題ありません。)、相槌のパターンを考え、聞き上手になる練習も大事です。
ちなみにこの例文の中では、「カナダの家族は元気?」の後に相手が「姉が出産したのよ!」と言ったと勝手に予想し、驚きとお祝いの言葉がぱっとでてくるように練習しています。
実際に英語を使う機会がない場合は、頭の中に浮かんだことや今日の出来事などなんでもいいのでとにかく口に出してみます。
例えば、
- I really like my job right now!(今の仕事本当に気に入ってる!)
- How long have I lived in this apartment?… About 4 years…?(このアパートどれくらい住んでるんだっけ?…4年くらい…?)
- Didn’t she say she would call me today? (彼女今日電話してくるって言ってなかったっけ?)
- What a cute puppy you are!(あなたってなんてかわいい子犬なの!)
もしわからない表現があってつまずいてしまっても、独り言なので相手を気にせず話を中断し、調べてしまえばいいのです。
仕事で英語を使う場合も同じです。一人でいる時に仕事での場面をシミュレーションします。
自分が実際に言わなければいけないフレーズを口に出し、相手がこう言うであろうというフレーズを予想し、それに対してまた自分のセリフを言う、その繰り返しです。
ポイントは、頭の中で文を作るだけでなく実際に声として発することです。
5:雑談対策!沈黙時に言うフレーズをいつも頭に入れておく
僕が英会話の中で一番恐れていたのは雑談中の沈黙でした。
「やばい!沈黙だ!」
と思うと心臓がバクバクして、なおさら何も言えなくなってしまい、悪循環に陥ってしまいます。
「最近仕事どう?」
「ところであなたの飼っている犬は元気?」
など、なんでもいいので質問を投げかけ、相手に喋らせてしまうのがオススメです!
6:最後はやっぱり実際の会話
上の5つの方法は、緊張しないで話すための「準備」です。
ここまできたらあとは実践あるのみ!!もう英語で考え発信でき、口の動きもつながって、イメトレもできてますので、準備は万端なはず。
自分の考えを話したり、相手の話を聞いたり、普段日本語でやっていることが英語でできるようになっているはずなので、実際にやってみましょう。
それでも自信がない方は、DMM英会話のようなオンライン英会話のレッスンを利用して「失敗しても恥ずかしくなく、訂正してくれる相手」と会話をたくさんするのも良いでしょう。
まとめ
英語学習に無駄なものなどなにもありません。
僕はこれまで「こんな文法と単語ばっかり勉強しても結局何も話せないじゃん。」と言う人を何人も見てきましたが、何も話せないのはその人がまだそのレベルに達していないだけで、文法と単語の勉強が無駄になっているわけではないのです。それらの積み重ねが「英語がペラペラ」という「結果」につながるのは言うまでもありません。
ただ、ひとつ勿体無いと思うのは、シャイな性格の人が英語の知識はあるのに「あの人は英語ができない」と思われてしまうことですね。そのような人たちも、知識と口をつなげたり英語で思考するといったことができれば、自分の性格を変えずとも英語が話せるようになるのです。
その証拠に、英語圏の国にもシャイな人はたくさんいて、それでも彼らは英語ペラペラですよね?例えシャイな性格であったとしても英会話力を伸ばすことは可能です。
もし、あなたがシャイな性格で英会話力を伸ばすことに自信が無いのであれば、是非、今回ご紹介した6つの方法を試してみてください。きっと今よりも英会話力を伸ばすことが可能になると思います。
「私って、シャイな性格だから…。」と英会話の向上を諦めるのはもったいないですよ。