仕事を辞めたいと思った時ほど目の前の仕事に積極的に取り組んで夢中になろう

誰だって会社を辞めたくなる時があります。僕もそうです。一番最初に働いた外資系金融に勤務している時なんて、最初の一年は毎日辞めたいと思っていました。

大切なのはそこからのリカバリー。会社を辞めたいと思った時の心の持ち方。それを確立することができなければ、結局どこの会社で働いたとしてもすぐに辞めてしまうのを繰り返してしまうでしょう。

今回の記事では僕が見つけた仕事を辞めたいと思った時のリカバリー方法について書いてみます。今仕事を辞めたいと思っている人は、少し冷静になってみるといいでしょう。

仕事を辞めたいと思った理由

僕が仕事を辞めたいと思った理由は簡単です。自分に合っていない。そう思ったからです。

僕が外資系金融で所属していた部門はオペレーション部門ですが、最初はとにかく仕事が嫌で仕方ありませんでした。オペレーション部門の仕事は、国内の大手証券会社のサポートです。誰もが一度は聞いたことがある大手証券会社を相手に対応をするのですが、その電話対応が苦痛で仕方ありませんでした。

そもそもクライアントが電話をかけてくる用事がある時なんて、大体は大きなトラブルに決まっています。電話を取った瞬間から「一体どうなってるんですか?」と始まるクレームの嵐。小さな問題であれば日本の東京支店で対応できるのですが、システムが絡む場合は本店のテックサポート、バックオフィス、海外のベンダーに確認をしないとわかりません。

「早急に確認をしますっ!!」と返事をして情報を収集するのですが、肝心の担当者は時差の関係で出社しておらず、出社するまで回答を待たなければいけません。それまではクライアントからどれだけ電話越しに罵声を浴びせられてもひたすら我慢です。この”自分ではどうにもできないこと”から責められるのは苦痛で仕方ありませんでした。

また、オペレーション部門の業務の大半はルーティンワークです。クリエイティブにゼロから何を生み出す作業は求められていません。慣れないうちは大変ですが、ある程度慣れてくればそれなりに仕事はこなせるようになってきます。

そんなこともあって、自分以外の誰がやってもアウトプットが同じ仕事内容に少しむなしさを感じたこともあります。

「こんな仕事を続けていてもいいのかな~?」

「これって本当に自分がやるべき仕事なのか?」

そんな風に思い始め、入社してから1年くらいは「やっぱり自分には合っていない」と思うことが何度もありました。

想像していた職場環境ではなかったことに後悔

海外留学時代には外資系金に対してどこか華やかなイメージを持っていたのですが、実際に働いてみると全然違った点も残念でした。

当時勤務していた外資系金融は、アメリカに本店を置き、イギリス、オーストラリア、シンガポールにオフィスを置くグローバル企業ではありましたが、東京支店で働いている人の95%が日本人だったことも不満でした。外資系金融といえば、オフィスでスタバのコーヒーを片手に外国人と立ち話をしながらミーティング、英語が飛び交うオフィスの中で世界の最先端のマーケット情報を集約する…というイメージだったのですが、そういったイメージとは全く無縁のオフィス。

ロイターニュースやブルームバーグが流れているモニターもなければ、支給されるデスクトップのパソコンのモニターはたった一つ。入社前から薄々は勘づいていましたが、中に入ってみると想像以上にショボい外資系金融でした。

しかも、所属しているオペレーション部門はあまりにも忙しく、働いている人数も圧倒的に不足していました。そのため、仕事を教えてもらう暇すらありません。結局、入社した初日はパソコンのセットアップと業界誌を読んで終了。やる気に満ち溢れた初日を不完全燃焼で過ごすこととなりました。

当時、ドイチェバンクの選考をキャンセルして入社した外資系金融です。小規模の外資系金融の方がよりチャンスが掴めると思ったからこその選択です。

ですが、

「あ、もしかしたら間違えたかも!?」

と、入社した初日から後悔したことを覚えています。

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充実していないトレーニングに不満を感じました

トレーニングが充実していないことも不満を感じた点でした。入社してから最初の何週間は先輩社員から仕事を教えてもらうのですが、その先輩も過去にちゃんとしたトレーニングを受けておらず、

「なんでこういうやり方なんですか?」

という質問には、

「前の担当者がそうだったから。」

という答えしか返ってきません。そんなふわっとした内容のトレーニングだったため、肝心の”決め”の部分のやり方はこちらに丸投げという状況。しかも、他の先輩からは違うやり方を教えてもらう状況です。そもそも自分の中で”正しい業務フロー”が存在しないため、結局どのやり方がいいかわかりません。

A先輩はAというやり方を教えてきて、B先輩はBのやり方を教えてくる。しかも、C先輩はA、Bどちらでも好きなやり方で構わないと言う状態。とにかく一事が万事この状態でしたので、何をするにも不安で仕方ありません。最初は我慢できるものの、そのようなふわっとした状態が続けば苦痛になってきます。一応、金融業です。ちょっとしたフローの間違いやミスは大きな責任問題になるわけで、日々大きなストレスとプレッシャーを感じていました。

それもこれも会社内に統一化された業務フローやマニュアルが存在せず、勤続年数が長い人ほど退職・転職をする職場環境だったことが原因です。普通に考えて、あるべきものが存在しないことに不思議さを感じるとともに、何事も属人的に対応する組織ではダメだという想いを強くしていきました。

アンフェアな扱いに退職を決意

「ああ、もう退職しよう。ここにいたらダメだ。。。」

そんな決意を固めたのは、同じ部門で働いていた同僚が全く仕事をしないにも関わらず、それが看過されている状況が続いたからです。オペレーション部門に落ちてきた仕事は一切手を付けず、対応するのは簡単なルーティンワークのみ。しかも、一応は先輩社員になるわけで、それを盾に仕事に関しては色々と口出しをしてくる。それがウザくて仕方ありまsんでした。

「少し長く勤務しているからと言って、あの人は優遇されているのでは?」

僕にはそう見えました。

外資系企業の良さはフェア(公平)な職場環境にあると思っていました。ですので、このような状況はショックでしたし、何よりもアンフェア(不公平)だと憤りを感じていました。給料や待遇は同じ、だけど、タスク量はこちらの方が圧倒的に多く、その人はいつもネットサーフィンをして定時には帰宅する。これではモチベーションが下がって当たり前です。

我慢しかねた僕は、

「このような状況が続くのであれば退職させていただきます。」

と当時の東京支店のトップにメールをし、その日は定時で帰宅をしました。

帰宅後、スマホからメールを確認すると、

「待ってください。明日、話しましょう。」

という返信がきていました。

結局仕事は辞めませんでした

次の日の朝、トップの部屋に呼ばれ、そこで一対一のミーティングです。僕の胸ポケットには辞表が入っていました。

「いつでも辞めてやる!!」

そんな喧嘩腰の態度で挑んだミーティングでしたが、

「今の状況は分かっている。申し訳ない。」

というトップからの言葉に、憤りを感じていた僕の感情が一気に落ち着きました。

「あ、わかってくれた・・・。」

そんなホッとした気持ちもあったのでしょう。トップとはそこから色んな話をし、結局は辞めずに業務を続けることにしました。

今考えればかなり失礼なことをしましたし、20代の若造じゃなければお望み通りその場でクビになっていたようなシチュエーションだと思います。ですが、後から考えればそこでやめてなくて大正解でした。もしそこで感情にまかせて会社を辞めていたら、後の外資系銀行への転職は果たせなかったでしょう。

そういった意味では、一時期の感情に任せて会社を退職をするというのは、その時はよくても結局後悔をしてしまうものなのだと思います。

僕が見つけた仕事を辞めたいと思った時のリカバリー方法

とはいっても、職場環境は引き続きそのままです。自分には合わない、そんな不満を感じながら仕事をしているわけで、また何かをきっかけにして感情が爆発してしまうことは自分でも理解していました。

そんな状態からどのようにして心をリカバリーしたのかというと、自ら仕事を積極的に取り組んだ、それが唯一にして最良の方法でした。

仕事に対して面白さを感じたきっかけ

入社以来、仕事に対しては一生懸命にやっていたつもりでした。仕事ができた上で当然の権利として不平不満を言っていたつもりでした。ですが、そうじゃありませんでした。それに気づくことができたのは先輩の休暇がきっかけです。

部門で一番仕事ができる人がバケーションでオフィスから一週間いなくなりました。その間、ちょうど僕が不在を対応することになったのですが、これが想像を絶するくらい大変でだったのです。毎日出社後にかかってくる嵐のような電話、ひっきりなしに受信するメール。一つ一つを対応していると、ランチが16時ということもザラでした。漫画的な表現になりますが、毎日クライアントからボコボコにされていました。そんな忙しい毎日を過ごしていると、なぜか充実感のようなものを感じてきたのです。

「なるほど、ここはこうやって解決するのか!」

「あ、システムってこことここがつながっているのか!」

これまで点と点でしかわからなかったことが、実践を通して一つの線に繋がっていったのです。この”今までおぼろげだったことが分かっていく過程”というのはとても快感でした。

加えて、他の部門の人や同じ部門の人が僕を頼りにしてくれたことも大きかったです。これまでは先輩の影にかくれて仕事で目立つことはありませんでしたし、他の部門からの大きな案件の依頼を受けることはありませんでした。ですが、僕が代わりに担当している以上、僕にしか頼むことができないわけで。その状況にとても大きなやりがいを感じました。

「仕事って大変だけど面白い!」

おそらく生まれて初めてそう感じることができた機会でもありました。

目の前の仕事に積極的に取り組んで夢中になろう

そこから僕の仕事に対して取り組む姿勢が変わりました。とにかく仕事が楽しくなってきて仕方ありませんでした。

仕事が楽しく感じてくると、

  • 何事も積極的に手をあげて挑戦させてもらう
  • 面倒なタスクも学習のチャンスと考えて進んで取り組む

このようなことが簡単にできるようになり、さらに仕事が楽しくなるという好循環のスパイラルにハマることができました。こうなると家に帰る時間が遅かろうが、プライベートの時間がなかろうが、全く苦にならないくらい仕事に打ち込むことができます。

すると、周りの目も変わります。

「あいつ、変わったよな!」

「頑張ってるし仕事をお願いしようか!」

そんな風に思ってもらえ、より大きな案件を担当することができました。

これまでは仕事が合わないと思って会社を辞めたい気持ちを抱えながら仕事をしていたわけですが、そんな気持ちはいつの間にかどこかに吹っ飛んでいました。

仕事に対して一生懸命じゃない人ほど不平不満を持つ

結局、目の前の仕事に対して夢中になっていないから職場に対して不満を持つわけです。仕事内容、職場環境、同僚、色んな不満は出てきて当たり前です。いちいちそんなことに心をまどわされているということは、結局は「暇」なんですよ。余裕があるんです。だから、余計なことをゴチャゴチャと考えてしまうのです。

思い返してみれば、僕が職場に対して「辞めたい」「ここだダメだ」と思っている時というのは、目の前の仕事がきちんとできていない時か、特に案件を抱えいない暇な状態の時でした。

会社を辞めたいときというのは、なんだかんだ偉そうに正論を並べて「会社のここがダメだ!」なんて自分を正当化してしまいがちですが、結局はやるべきことができていなかったり、やるべきことをやっていないのだと思います。

仕事を辞めたいと思ったときほど会社での自分のパフォーマンスを見直すべきです。きっと、そこまで偉そうに言えるほどの成果をあげていないはずです。

仕事は自分から面白くはなってくれない

僕がこれらの経験から学んだことは、仕事自体が自分に合わせて面白くはなってくれないということ。結局、仕事を面白くするかどうかは自分次第。いかに仕事が面白く思えるように自分が一生懸命になれるか、そこが大切になると思います。

もっといえば、面白い仕事なんてものはそもそも存在せず、その仕事を面白いと思える状況を作った人だけが仕事を面白いと思えるのだとも思います。

そう考えれば、安易な転職というのは悪手であり、振り返ったときに後悔をしてしまうものであるとお分かりいただけると思います。

まとめ

今回の記事では、仕事を辞めたいと思った時のリカバリー方法について書いてみました。いかがでしたでしょうか。

仕事を辞めたいと思った時はつい視野が狭くなってしまい、感情に任せて行動をしてしまいそうになります。ですが、そういった時ほど冷静になり、自分なりのリカバリー方法を探しましょう。でなければ、どこに転職したとしても、同じ状況になった時に安易な選択を取ってしまう可能性があります。

どうしようもない困難に出会ったときは逃げることも選択肢の一つですが、逃げないからこそ得られる貴重なノウハウがあります。会社を辞めたいと思った時は、自分なりのリカバリー方法を見つけるチャンスが来たと考え、戦えるところまでは辛さと向き合う覚悟も必要です。

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