外資系金融を退職するなら知っておきたい「正しい」辞め方の手順と注意点

外資系金融に勤務していると必ず経験するのが「退職」です。

転職する方法は知っているけど、いざ退職するときはどうすればいいのか?

その手順について書いてみました。

外資系金融の本当に「正しい」辞め方の手順

外資系金融を辞めるときは以下の手順で辞めることとなります。

①:次の仕事を見つけておく

外資系金融を辞める場合、次の職場から内定をもらってからにしておきましょう。つまり、転職活動をすませてから退職をする、という手順になります。

具体的には、

「次の職場から内定をもらい、入社日はどうするのかを決めている。」

これくらい話が固まってから辞めるようにします。

今の会社に対して「恩義」「情」がある場合、仕事を続けながら他の会社の選考を受けるというのは少し抵抗があるかもしれません。ですが、これもキャリアアップには必要なステップ。

転職活動をしていることは社内の誰にも決して言わずに選考を進めていくことが必要です。

今の仕事は続けながら転職活動を行うようにしよう

「転職活動に専念したいから、今の仕事を辞めてから次の仕事を探したい。」という方もいるかもしれません。

退職をしてから転職活動をする、ということですが、それはやめておきましょう。 転職活動が長期化した場合、キャリアの空白の期間が増えるだけではなく、日々の生活コストが財布を圧迫します。

外資系金融のようにベースの給与が高い職種の場合、次の年の税金が高く支払いが大変というリスクもあります(自分の友人はこれで非常に苦労していました)。

金銭的な余裕がなくなれば、転職活動を妥協してしまう可能性があります。

満足できる転職活動をおくるためにも、今の仕事を続けながら転職活動を行うようにしましょう。

忙しい方は転職エージェントの利用を視野に入れよう

なお、

「今の仕事が忙しくて転職活動を進められない!」

「いろんなプロジェクトを抱えているので仕事を探している余裕もない。」

とお悩みの方は、転職エージェントの利用をオススメします。

自分の代わりに希望の職種の紹介をしてくれるだけではなく、相手先の企業との面接の日程や給与交渉、入社日の調整など、転職活動に関わる細かい作業を無料で代わりに担当してくれます。

関連記事:【※2018年度最新版】外資系銀行に転職できた僕がオススメする4つの転職エージェント

②:直属の上司に辞意を伝える

次の職場から内定をもらったあとは、直属の上司に辞意を伝えます。

このとき、すでに次の仕事は見つかったと伝えても構いません。

具体的な会社名を聞かれることがありますが、隠しても後で転職先の人事からリファレンス(照会)が取られるので結局バレます。

素直に、

「例)◯◯銀行に転職が決まりました。」

「例)◯◯証券からオファーをいただきました。」

と伝えましょう。

競合他社への転職を伝えた場合に気をつけておきたいこと

なお、転職先が競合他社であった場合、即日で退職扱いとなる場合があります。カードキーは使えなくなるのはもちろん、机の荷物はあとで送ると言われ、そのまま会社を去るように促されるケースも。

会社のメールアドレスへのアクセスもブロックされ、社内のイントラネットはもちろん、ソフトウェアやグループウェアへのアクセスも不可となります。

当日あたふたしないためにも、転職活動がうまくいった段階で

  • デスクトップの整理
  • 必要のない社内文書の処分
  • 私物の回収

は進めておくといいでしょう。

③:引きとめ工作には乗らないようにする

直属の上司に辞意を伝えて、そのまま「わかった。じゃあね。」と言われるケースは少ないです。直属の上司からさらに上のボスへレポートされ、そこから引きとめ工作が指示されるケースがほとんどです。

その日のうちに面談がセッティングされ、場合によってはリージョナルヘッドも出てきて引きとめが始まります。

ただし、会社にとってあなたがそこまで”使える人材”と判断されていない場合はすんなりと退職できます。

引きとめ工作の裏にある上司の感情を理解しておこう

引きとめの際に提示されるものとしては、

  • 転職先からオファーされている給与の額よりも上の給与
  • 今の職場でのプロモーション(昇進)

になります。

とはいえ、ここで理解しておきたいのは、上司はあなたを引きとめたくて止めているのではなく、人材の流出による自身の評価の下落を恐れているだけだということ。

辞意を伝えた時点で会社・上司にとっては”忠誠心をもたない反乱分子”であることを証明しているわけですから、引きとめに乗って会社に残ったとしても”面倒な存在”というイメージはぬぐえません。

引きとめ工作には乗らずに退職の意を示し続けましょう。

魅力的なオファーが出ても揺らいじゃダメ!

場合によっては、「やっぱりどうしようかな。。。」と思わず迷ってしまうような魅力的なオファーが今の会社から出るケースもがあります。

ですが、こちらは一度退職の意を伝えた人間です。今の会社に残ったとしても、長期的に見れば社内で干される可能性もゼロではありませんし、自分自身の今の仕事に対するモチベーションはすでに低下しているはずです。

そもそもですが、そんなオファーができるくらいなら最初からそのような魅力的な待遇にしておけば辞めたいと思うこともなかったわけで…。後出しジャンケンで引きとめ工作する会社は去っておいて正解です。

次の会社で新たなスタートを切る方にエネルギーを注ぎましょう。

④:オフィスから自宅へ帰る

引きとめ工作に乗らないことがわかると、驚くほどあっさりミーティングは終わります。「Ok! Good luck!!」そんなセリフと共に笑顔&握手でお別れとなります。

「さっきまでの引きとめはなんだったんだ?」と思うかもしれませんが、これも”大人の世界”ということを理解しておきましょう。

外資系金融ならではのドライさを感じる場面がここにはある

退職の意を伝えた後、多くの場合はそこから荷物を持って帰宅となります。ただし、もう会社に出社する必要はありません。

例えプロジェクトを担当していたとしても、引き継ぎや別れの挨拶をする必要もありません。サインが必要な書類は後日人事部から郵送で送られてきます。私物を片付け、カードキーは返却し、誰も見送りにこないオフィスをいつもより早めに後にすればそこで終わり、となります。

なお、この時点で手元のスマートフォンから会社のメールボックスへのアクセスは不可となり、ソフトウェアやグループウェアへのログインは不可になっているでしょう。

これまで引っ切り無しにメールが入ってきていたスマホが急に静かになり、スカイプやその他のチャットツールのグループからは除外されています。

外資系金融ならではのドライさを身にしみて感じることができる貴重な場面です。

引き継ぎの作業ができる場合もある

稀なケースではありますが、上司と合意した日時までそのまま引き継ぎもメールチェックも許される場合もあります(僕の場合はそうでした)。

その場合、残っているメンバーに引き継ぎなどはきちんとしておきましょう。外資系金融業界は非常に狭い世界ですので、またどこかで同僚として働く機会があるはずですから。

立つ鳥跡を濁さず。これは外資系金融業界でも同じです。

今の会社と結んだNDAの内容は要チェック!

なお、同業他社への転職の場合、今の会社と結んであるNDA(機密保持契約)の内容についてはしっかりとチェックしておきましょう。

場合によっては退職後も何年間かは情報を開示できない制限が条項にあるはずです。

退職したからといって、調子に乗って会社の内容をベラベラと口外してしまうと大変なことになる場合も。

外資系金融業界のNDAの運用は形骸化しているのが現状とはいえ、契約は契約。

注意しておくことに越したことはありません。

まとめ

以上、外資系金融を退職するなら知っておきたい「正しい」辞め方の手順になります。いかがでしたでしょうか?

外資系金融業界の中でキャリアアップを目指すのであれば「退職」は一度は必ず通らなければいけないプロセスです。大まかな流れを掴んで、今後の転職活動の参考にしていただければ幸いです。

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