外資系金融の海外勤務はオススメ?メリットとデメリットのまとめ

僕はこれまでの外資系金融のキャリアの中で2回海外勤務を経験しました。今回はこの海外勤務のメリットとデメリット」について少しまとめてみたいと思います。

外資系金融の海外勤務のメリット

海外勤務は自分のステータスとなる

まず、海外勤務は名誉なことであるということ。海外勤務を任せられるような人というのは、社内の中でも将来の幹部候補生として考えられている傾向があります。

海外勤務には、航空券の手配、海外旅行保険、住居、光熱費など、通常の国内勤務よりも多くの経費がかかってきます。会社側の立場としては通常の人材よりも多くのお金を投資するということです。

加えて、海外勤務をすることになると、これまで所属していた組織やチームから物理的に離れることになります。これまでは「おーい」と呼べばすぐに確認できたことが、海の向こうの人間となってしまい、スカイプやチャット、メールなどでなければコミュニケーションが取れなくなってしまいます。タスク管理や案件の進捗管理がこれまでよりも難しくなるということです。

それでも、会社が海外勤務を任せる。その意味は、その人は物理的に離れていても問題なくコミュニケーションが取れ、きちんとやるべきことを遂行してくれるセルフコントロールの能力がある。そして、お金を投資して海外に勤務させても、将来そのリターンが会社に対して返ってくる人材であるということです。

海外勤務を任せられるということは非常に名誉なこと。胸を張れる自分のステータスなのです。

海外勤務は多くの経験が得られる

海外勤務をするということは、これまで慣れ親しんだ職場を離れ、違う環境で仕事をすることになります。例え同じ会社の海外支店に勤務することになる場合でも、海外での勤務ですから職場には日本語が話せる人が少ないこともあります。場合によっては日本人は自分一人だけということもありますこれまでの職場環境とは全く異なると考えておいた方がいいでしょう。

海外勤務では、職場において異文化をバックボーンとして持つ人たちと日々コミュニケーション取らなくてはなりません。日本人の常識は非常識。それくらい極端な感覚を持つことも要求されます。

そのプロセスの中で、これまでの常識を疑い、ガツーンと頭を殴られたような感覚に陥ることもあるでしょう。しかし、これらの苦しみを乗り越えることによって、ビジネスパーソンとして生きたノウハウを会得することが可能となります。

その経験はきちんと自分の血となり肉となるので陳腐化することはありません。本屋で売っている安っぽいビジネス書よりもはるかに多くの経験値を手に入れることができます。

海外勤務は貴重なキャリアになる

海外勤務の経験というのは、自らが望んでいつでも手に入れられるような簡単なものではありません。通常のビジネスの世界では、海外勤務のチャンスに巡り合わせること自体が稀であると言えます。つまり、そのような機会に恵まれているということは、それだけでも素晴らしいキャリアの証明となります。

グローバル化がある程度熟成されてきた今の世の中、海外勤務の経験を持つ人材を必要とする企業はまだまだたくさん存在します。企業側の立場からすれば、海外勤務を経験した人材というのは、異国文化に対して順応する柔軟性と耐性があり、異なった環境で生活をするタフさを持っていると考えます。そのような人材は大きな価値を持っています。

海外勤務を経験することにより、将来転職マーケットにおいて他の候補者との大きな差別化を図ることができます海外勤務をさせてくれた会社を去って転職をするということは少々不義理なことではありますけど、もしそのようなケースになった時でも比較的次の職場を見つけることは難しくないと思います。

外資系金融の海外勤務のデメリット

海外勤務は慣れるまでが大変

生まれ育った日本という環境から離れて、全く違う文化の背景を持つ国で働くことはエキサイティングです。ワクワクする人もいるでしょう。

ただ、海外勤務は海外旅行ではありません。期待を背負い、現地でこれまでよりもハードに仕事をし、そして、異国の地で根をはって生活をしなければいけません。その国のルールを守り、その国の気候のもとで暮らし、その国の物を食べ、そして、日本にいたときよりもハードに仕事をするということなのです。

外資系金融の仕事はそれ自体が非常に大変で、毎日忙しい時間を過ごすのが一般的ですが、それに加えて私生活の問題がのしかかってくることがあります。細かいことで言えば、部屋のWiFiが繋がりにくいがどうしたらいいのかわからない、どこで食材を買えばいいのかわからない、公共交通機関はどのように利用していいのかわからないなど、日常の小さなことから「自分は今よその国に来ている」ということを思い知らされる場面にたくさん遭遇します。

外資系金融を目指すような人であれば、幼少のころから留学や親の海外赴任などの経験があり、異文化に対する免疫は十分に持っているという人は多いと思います。

それでも、慣れ親しんだ環境からガラリと変わるということは、目に見えない部分で大きなストレスが体にかかっています。

慣れるまでにかかる時間は人それぞれでしょうが、普段の業務をこなしながら私生活が落ち着くまでは、最低でも一ヶ月程度の時間はかかると思っておいた方がいいでしょう。

海外勤務は勤務時間が長くなる可能性がある

海外勤務をする国にもよりますが、日本の支社(もしくは支店)との間には時差が発生します。勤務先がアジアの国であればそこまで大きな時差はありませんが、ヨーロッパやアメリカとなるとその時差は8時間から14時間という範囲に及びます。日本にいる上司や同僚に対して報告をしたり、案件の依頼や確認をする際は、朝早く起きておく(もしくは夜遅くまで起きておく)必要があります。

海外勤務をしているということは、現地の業務への対応や現地のメンバーとのコミュニケーションも必要ですが、日本の支社とのコミュニケーションも忘れてはいけない大切なことです。海外勤務に送り出してもらった意味は、海外支社の一社員として働けという意味ではなく、海外の支社と日本の支社との間のコミュニケーションブリッジ。このようなイメージを持っておくといいかもしれません。

現地での通常業務に加え、日本支社からの依頼や指示もあります。現地と日本支社の間に立って様々な調整役をこなさなければいけないこともあるでしょう。

海外勤務は非常に名誉なことではあるのですが、これまでよりも忙しい日々を送らなければいけないことが大半です。

海外勤務は寂しい

ここでいきなり「寂しい」なんて、レベルが低い話に聞こえるかもしれません。ですが、自分の体験としては、これが地味にキツいことだと思います。

一ヶ月程度の海外勤務であれば、まだ先が見えているので寂しさなんて感じることはありません。まず会社の中にいる人の名前を覚え、誰が何をしているのかを把握し、そして、現地の生活も少し慣れてきたなーと思ったら帰国。これが海外勤務における一ヶ月という期間です。

ですが、これが2ヶ月目の半ばを迎えてきたあたりから、少しずつ寂しさを感じるようになります。海外勤務の初期の段階では気づかないうちに緊張状態になっていて、いつも気を張っているような状態になります。これが一ヶ月位経つと、仕事や現地での生活に慣れ始め、少し余裕が出てきてしまいます。

心の中に仕事以外のことを考える余裕が生まれ、ふと冷静に自分の環境を見渡してみると、生活をしているのは異国の地であり、友人や家族はそこにはいない。何かあったときに気軽に飲みに行ける仲間もいなければ、悩みを打ち明けられる人もまだここにはいない。そんなとき、心の片隅で寂しさを感じることがあるのです。

海外勤務の期間が半年以下であれば、帰国時期が近くまだ先が見えているので、心の平静さを保つことができます。ですが、これが年単位の海外勤務となると、かなり精神的にしんどいこともあります。家族とともに現地で生活している人であればいいのでしょうが、日本に家族を残してきている人であれば非常に辛いことかもしれません。

また、平日は仕事で忙しいため、あまり寂しさを感じる機会はないかもしれませんが、逆に週末にふと何もすることがなくなったときに寂しさを感じてしまう傾向があります。海外留学の経験があり、人と話すことに抵抗がない人であれば、現地の行きつけのお店などをつくったり、もしくは現地の友人を作るなど、自分でその解決方法を見つけることは容易です。ですが、内向的な人にとっては週末を誰とも話さずに一人で過ごすことを経験するかもしれません。

それが「良い」「悪い」というジャッジではありませんが、海外勤務は海外留学と同じで華やかな世界だけではないということです。ある程度、自分なりのストレス発散方法などを見つけることをオススメします。

まとめ

今回の記事では、「外資系金融の海外勤務のメリットとデメリット」についてまとめてみました。いかがでしたでしょうか。

もし、目の前に海外勤務のチャンスが転がっていたら、それを使うことを個人的にオススメします。ビジネスパーソンとして、かけがえのない経験となります。

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