誰でも黒歴史の一つくらいあると思います。
ツイッターで無理やり「何もない自分」をブランディングして、必死で「何者か」を飾り立てるようなことをしている人を見ると、「痛いなあ~」という感覚を持つと同時に、自己研磨に努めなければ、と身が引き締まる思いがします。
ブロガーっていうんですかね?
ブログを通じて「稼げる」アピールをし、そのノウハウをnoteに書いて、売上金額をアピールしてさらに自己ブランディング。
ツイッター上にはこういう人がたくさにいますよね。
黒歴史という言葉はこういう人達のことを指すんじゃないかと思います。
ブログで稼ぐ。
「世界中どこでも仕事!」「満員電車とはおさらば!」「会社に属さず月収〇〇万円」
そんな甘い言葉が誘惑してきます。
日常的にそういうライフスタイルに憧れを持っている人や、会社なんて面白くないしなーっていう不満をため込んでいる人だったら
「いっちょブログで稼いでやるか!」
と思うのも当然ですよね。
魅力的にうつるんですよ、悩んでいる時って。
だから、つい「俺はブロガーになる!」「ツイッターで有名な〇〇さんも稼いでる!」って感じで勝手に楽観的な想像を膨らまして、もうすでに心はバラ色の未来。
まあ、それも含めてその人の人生ですから外野がとやかくいうことでもないかと。
ただ、会社を辞めてまでやることじゃないですよね。
ビジネスの本質を言うと、
そこら中に転がっている「格差」を利用してお金を生み出すこと。
これがビジネスです。
例えば、新聞や雑誌が売れるのも、情報を持っている者から情報を持っていない者に対して情報を流すことで、その価値交換としてお金(収益)が発生します。
情報の「格差」を利用している例ですよね。
物もそうで、持っている者から持っていない者へと物が移動するからそこに価値がうまれ収益が発生する。
つまり、ブログで稼ぐためにはその「格差」が存在しなくてはいけません。
とどのつまり、知らないことを知っている、読者の人がそう思えるようなブログにしなければそこに収益が生まれることはありません。
このブログの情報が役に立った、このブログを書いている人は自分よりも経験していてためになる。
そう思わせることができないと、そこに価値は生まれません。
価値を生み出すためには情報の格差を創り出す、つまり、自分の方が知っている、という状況を常にキープしておくことが大切です。
ただ、ブロガーの方あるあるなのですが、つい先走って会社を辞めてしまう。
社会とのつながりがなくなるわけですよね。
すると、新しい情報を仕入れることができず、自分の中にある情報を切り売りすることでなければ収益を稼げない状況となります。
「元リクルート」とか「元電通」という自己ブランディングをする方もいますが、それが通用するのは最長でも3年くらいなのは自分でも体験しています。
10年も経つとアウト。
誰が10年前の会社の仕事に興味があるのでしょうか?
情報っていうのは、常に「現役」の方が鮮度がいいんです。
会社を辞めてブロガーになる。
これって、リアルビジネスでいえば、現行モデルの在庫だけで勝負する状況。
情報を仕入れる先が存在しないんです。
今手元にあるモデルで戦うわけですから、長期戦になった場合不利になるのは当然です。
後続の参入者の方がより新しい情報を知っているような状況が生まれるわけですから、たまったもんじゃありません。
これがブロガーがたどる試練。
いずれ情報の格差を生み出すことが出来なくなり、結果として稼げなくなります。
「元〇〇」という肩書のブログには鮮度があります。
そこを理解した上で参入するようにしましょう。
ブログは記事を書けば勝手に収益が生まれるものではありません。
結局はアフィリエイト、もしくはアドセンス。
これらの広告収入が肝となるはずです。
情報に鮮度があるうちはアフィリエイトに流すライティングにも説得力が増すでしょうし、グーグルが求める「オリジナルコンテンツ」を作成しやすい状況が続きます。
が、これも時と共に陳腐化してくる運命は避けられません。
競合から「リライト」という免罪符を盾にしたパクリ記事を生み出される場合もありますし、嫌でもレッドオーシャンの中に身を投じる結果となります。
気づけば、ブロガーもどきの「ただのアフィリエイター」になっていた、会社員時代よりも安定しない状況で一日10時間以上の「作業」の毎日、という笑えない状況に陥ります。
こんなはんずじゃない、という感情は理想と現実のギャップから生まれるわけですが、「こんなはずじゃなかった」というセリフが脳裏から離れない生活に自らを追いやるのはやめておきましょう。
結局、何が言いたいのかというと、安易な気持ちでブロガーになってしまっては、結局持っている財産(物質、ノウハウ両方)を食いつぶすことになるということ。
積み上げ(仕入れ)がないのですから仕方ありません。
そのトレードオフとしてそれなりの金額(例:月収300万円程度)を稼ぐことができればいいのですが、ネットビジネスはそう簡単ではありません。
「情報の格差」の観点から、後から参入する人の方が圧倒的に有利な状況ですから難易度は年々右肩上がりとなるのは当然のこと。
稼ぐことができる、稼ぎ続けることができるセンスを持っている人ならいいですが、残念ながら、全ての人がそうではありませんし、そういうたぐいまれなセンスを持っている人であればわざわざブロガーを目指す必要もなかったでしょう。
自分の能力の限界を知り、それを認めることも立派なこと。
会社を辞めたその先にあるバラ色の人生を想像することも大事ですが、まずは目の前の現実をしっかりと認識することが大切です。
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